『君のベッドの作り方通り君は寝なければならない』¹ "between the sheets" (シーツの間)という表現がある。今でこそベッド生活は普通であるが、日本ではまだ一般的でなかった戦後間もないころ、この表現がなかなか理解できなかった。辞書の意味は「寝床に入って」であるが、シーツ一枚を敷き布団に敷く日本的発想からは、なぜ複数(二枚)のシーツであるか分からなかったのである。 欧米では、特に子供たちが夏休みなどに集団生活をするとき、ベッドメイキングを厳しく教えられる。下敷きシーツはマットレスの下に巻き込むが、その際ピンと張り、硬貨を落とせば跳ねるくらいでなければならないと注意される。その上に上掛けシーツと毛布を重ね、頭部は折り返し、足部はマットレスの下に折り込む。言うまでもなく、保温と寝心地を良くするためであるが、もしベッドメイキングをきちんとしなければ、寝心地が悪くなるのは仕方がない。作った人の責任である。 ここから自分の行為の結果は自分に責任があり、何事も自業自得である、というのがこのことわざの意味である。 |