《2日目 留萌本線》 翌日、留萌へ行く。滝川駅まで送ってもらい、DCで深川へ。 当時の北海道は随所にクラがあって特徴的な形式が配置されていたものだ。ここ深川にもD61がいたが、訪れたときにはD51に置き換わっていた。 会えないのは残念。 留萌本線は恵比島と峠下の間に勾配がある。DCに乗ろうとするが、海水浴臨が停まっている。羽幌線の鬼鹿行だ。9600の牽く旅客列車も珍し く、1枚スナップ。 そういえばあの頃は各地で「○○ビーチ」や「○○かっぱ」などというネーミングの海水浴臨がたくさん走っていたのだ。 さて、キハ22は留萌本線を走り出す。開拓地っぽい平坦線を走る。いったいどこから坂道にかかるのか、と思いつつ恵比島で下車。 下りるとかなり暑かった記憶がある。ここから山に向かって歩き出す。もちろん初めての場所で全く土地勘がない。まして常紋などのように写真 が脳裏に焼きついている場所ではない。確か時間がなくなり、この辺で、と間に合わせたようだ。「補機がつくからそれも写せるように。」など と話し合い場所を決めた。 この路線、D51と9600が走っている。列車によってこの区間で後補機がつく。留萌港に石炭を運ぶためにセキ列車も運転されている。そこそこ 本数もあり、楽しみなところ。 場所を決めたところで蜂がやってきた。近くを飛び回り、気になる。いなくなってほっとしたところで汽笛が聞こえてきた。先頭のD51を1枚 写してから最後尾に集中する。2両とも煙を吐いてくれて満足。 駅に戻り、DCで留萌へ。 ここは海沿いのせいか風があり、過ごしやすかった。機関区の支区があり、時間があるので訪ねてみる。 なめくじのD51などがのんびり煙を上げている。 支区を辞し、留萌駅構内の上り出口へ。朝、鬼鹿に行った臨時が回送されてきたのであろう、客車が隣の側線に留置されている。 午後に9600が1本ある。出区したカマが連結された。職員が巡回してきて「少し(線路に)近いなあ。」と注意を受けて場所を変える。 ファンがいないのでどこでもOK。といっても写真を見ると、よくこんなところで、という場所で撮っているのだが。 蒸機の終焉が近づき、多くのファンが北海道入りしているのだろうがこの界隈ではほとんど見かけなかった。 留萌から峠下へ。ここは読んで字のごとく、の駅だ。間近に山が迫る。今日の締めくくりをここでやることにする。もうすぐ9600牽引のセキ (といっても空車だが。)がやってくる。この駅は通過、しかも補機なしだから惰力をつけてやってくることだろう。煙が期待できる。 天候にも恵まれて2日目も終わった。明日はいよいよ期待の常紋だ。 |